36歳で緑内障になってから約9年。今の自分の状況について

眼圧が上がる行動を探る! 高柳の軌跡

こんにちは、高柳です。

自分が36歳で緑内障と診断されてから、約9年が経ちました。

診断された当時は、右目に22%の視野欠損があり、「中末期」と言われました。

いやー、あのときは本当にショックでした。

緑内障と聞いて最初に思い浮かんだのは、やっぱり失明です。

このまま見えなくなるのか。仕事は続けられるのか。日常生活はどうなるのか。

いろいろ考えて、かなり不安になったことを覚えています。

それから点眼治療を続け、定期的に眼圧や視野を検査してきました。

では、約9年経った今はどうなっているのか。

先に現在の状況をまとめます。

日常生活には、今のところほとんど支障はありません。
ただし、約7年間ほぼ安定していた右目の視野欠損が、ここ1〜2年で進行しています。

「9年経っても普通に生活できている」という安心と、「また進み始めた」という不安。

正直、今はその両方があります。

今回は、診断から約9年経った現在の眼圧、視野、治療、見え方、気持ちについて書いていきます。

診断当時は右目の視野が22%欠けていた

緑内障と診断されたのは2017年10月です。

初診時の視野検査では、右目は全体の78%が見えていて、22%が欠けているという説明を受けました。左目は100%見えているという結果でした。

自分の場合、眼圧は右16.0、左15.7で、一般に高いとされる数字ではありませんでした。

それでも視野が欠けていたため、正常眼圧緑内障と診断されました。

「眼圧が正常なのに緑内障になるの?」と思いましたが、日本では正常眼圧緑内障の患者が多いとされています。

治療としてキサラタンの点眼を始めると、眼圧は右14.3、左14.0、その後は右13.0、左12.3まで下がった時期もありました。

当時は眼圧が下がるたびに、かなり安心していました。

逆に、少し上がるだけで「進行してしまうのではないか」と不安になる。

眼圧の数字に、気持ちがものすごく左右されていたんですよね。

約7年間は、ほとんど進行しなかった

診断からしばらくは、運動、睡眠、食事、姿勢など、目に良さそうだと思うことをいろいろ試しました。

ウォーキングをする。睡眠不足を避ける。PC作業の環境を整える。姿勢に気をつける。目を休める。

当時は、少しでも進行を遅らせたいという気持ちが強かったです。

そして、診断後の約7年間は視野欠損がほとんど進行しませんでした。

これは本当にありがたかったです。

もちろん、生活習慣を変えたから進行しなかった、と断定することはできません。

点眼治療の効果、もともとの進行速度、検査のばらつきなど、いろいろな要因があると思います。

ただ、何年も大きな変化がなかったので、自分の中で少し安心していた部分はありました。

このまま点眼を続けていれば、なんとか大丈夫なんじゃないか。

そんな気持ちになっていたんだと思います。

ここ1〜2年で右目の視野欠損が進んできた

ところが、ここ1〜2年で右目の視野欠損が進んできました。

以前から見えていなかったのは、右目で見たときの左上の範囲です。

最近は、それに加えて左下のほうにも見えない範囲が増えてきました。

約7年間ほとんど進行しなかったものが、また動き始めた。

やっぱり、これは不安です。

緑内障は、長い期間ほとんど変化がないように見えても、その後もずっと同じとは限らないんですよね。

自分は今回、それを実感しました。

日本緑内障学会の診療ガイドラインでも、治療では現在の眼圧だけでなく、視野障害の進行速度を評価し、治療が十分か判断することが重要とされています。

眼圧が低く見えても、視野が進んでいるなら安心はできない。

自分にとっては、まさに今がその状態です。

現在の眼圧は右14、左13

現在の眼圧は、右14、左13です。

数字だけを見ると、それほど高くないように感じます。

でも、自分は正常眼圧緑内障です。そして、この眼圧でも右目の視野欠損は進行しています。

眼圧には個人差があり、その人の視神経がどの程度の圧に耐えられるかも同じではありません。

要するに、一般的な正常範囲に入っているかではなく、

自分の進行を抑えるために十分な眼圧まで下がっているか

が大切なんだと思います。

もちろん、自分で目標眼圧を決められるわけではありません。

視野検査、眼底や視神経の状態、これまでの進行速度などを見ながら、主治医と治療を調整していく必要があります。

眼圧14と13という数字だけで、「低いから大丈夫」とは考えないようにしています。

現在の点眼薬はラタノプロストとグラアルファ

現在使っている点眼薬は、ラタノプロストとグラアルファです。

グラアルファは、リパスジルとブリモニジンを組み合わせた配合点眼薬です。

今のところ、緑内障の手術は受けていません。

主治医からは、点眼薬を替えながら、進行が止まるか経過を見ている状態だと説明されています。

自分としては、「目薬を2種類使っているから大丈夫」と思い込まず、次の視野検査でどうなっているかを見るしかありません。

点眼を忘れずに続ける。

決められた時期に検査を受ける。

見え方に変化があれば、診察で伝える。

結局、今できる基本はここだと思っています。

日常生活にはほとんど支障がない

視野欠損が進んでいると書くと、日常生活でもかなり見えないのではないかと思われるかもしれません。

ただ、現時点では日常生活にほとんど支障はありません。

普通に歩けますし、PCも使えています。

緑内障は両目で見ていると、片方の見えにくい部分をもう片方の目や脳が補うことがあります。そのため、視野欠損があっても本人が気づきにくいことがあります。

自分も両目で生活していると、明確に「ここが真っ黒で見えない」と感じるわけではありません。

それでも最近は、「なんか見にくいなー」と感じることが増えました。

以前より視力が落ちている影響もあるかもしれません。

ただし、この見にくさが緑内障の進行によるものなのか、視力や別の原因によるものなのかは、自分では判断できません。

右目だけで見ると、文字が分裂して見える

現在、少し気になっている症状があります。

片目ずつPCモニターを見ると、右目だけ文字が分裂しているように見えるんです。

左目だけで見ると、そうは見えません。

単純に右目の視力が悪くなったのかもしれませんし、乱視など別の原因が関係している可能性もあります。

ただ、これはあくまで自分の推測です。

緑内障が原因だと決めつけず、どのように見えるのかを具体的に主治医へ伝えて確認したいと思っています。

緑内障で通院していると、見え方の変化を何でも緑内障と結びつけたくなります。

でも、別の目の問題が隠れている可能性もあります。

ここは自己判断しないことが大事です。

進行している不安と、どこか楽観的な自分

右目の視野欠損が進み始めてから、少し不安な気持ちはあります。

また欠ける範囲が広がるのではないか。

今の点眼薬で止まるのか。

将来、手術が必要になるのか。

考え始めると、やっぱり心配になります。

一方で、左目も緑内障とは診断されているものの、今のところ視野欠損はありません。

そのため、「寿命までは両目とも失明することはないんじゃないかな?」と、安直に考えている部分もあります。

この考えに医学的な根拠があるわけではありません。

今後の進行速度、治療への反応、年齢によって状況は変わります。

ただ、毎日失明を恐れて生活するのも違うと思うんですよね。

必要以上に怖がらず、でも油断もしない。

今は、その間くらいの気持ちで付き合っています。

生活習慣を、もう一度見直したい

診断当初は、運動、睡眠、食事、姿勢などにかなり気をつけていました。

ところが、長い間ほとんど進行しなかったことで、少し気が緩んでいた部分もあると思います。

今回また進行し始めたので、改めて気を引き締めたいです。

ウォーキングなど無理のない運動をする。睡眠を整える。食生活を見直す。長時間のPC作業では姿勢や休憩を意識する。

こうしたことを、できる範囲で続けていきたいと思っています。

ただし、生活習慣だけで緑内障の進行を止められるとは考えていません。

日本緑内障学会のガイドラインでは、現在、エビデンスに基づく最も確実な治療は眼圧を下げることとされています。

点眼や通院を続けたうえで、健康全体にも良さそうな生活を整える。

自分にとって生活改善は、治療の代わりではなく、治療と一緒に続けるものです。

約9年経って思うこと

診断された当時は、「緑内障になったら、すぐに見えなくなってしまうのではないか」という恐怖がありました。

でも、実際には約9年経った今も、日常生活にはほとんど支障なく過ごせています。

これは、診断されたばかりの頃には想像できませんでした。

一方で、7年ほど安定していたからといって、その先も進行しないとは限りませんでした。

ここ1〜2年の変化を見ると、緑内障はやっぱり長く付き合っていく病気なんだと感じます。

大事なのは、一回の眼圧の数字に一喜一憂することだけではありません。

点眼を続ける。検査を受ける。視野の進行速度を見る。見え方の変化を医師へ伝える。そして、必要なら治療を調整する。

これを長く続けることです。

緑内障と診断されたばかりの人へ

もし、この記事を緑内障と診断されたばかりの人が読んでいるなら、まず伝えたいことがあります。

自分は診断時に右目が「中末期」と言われ、ものすごく不安になりました。

それでも、約9年経った現在まで、日常生活にはほとんど支障なく過ごせています。

緑内障と診断されたからといって、すぐに生活ができなくなるわけではありません。

ただし、自分が約7年間ほとんど進行しなかったあとに再び進行したように、誰かの経過をそのまま自分へ当てはめることもできません。

不安になってネットでいろいろ調べる気持ちは、よく分かります。

でも、最終的に大事なのは自分の検査結果です。

点眼を続け、定期的に視野を確認し、主治医とその変化を見ていく。

この記事も、「こうすれば大丈夫」という答えではなく、一人の患者が約9年間どのように経過したかという実例として読んでもらえればと思います。

結論:怖がりすぎず、油断せずに付き合っていく

最後に、現在の状況をもう一度まとめます。

  • 現在の眼圧は右14、左13
  • 右目の視野欠損は、左上に加えて左下にも広がってきた
  • 約7年間はほぼ進行せず、ここ1〜2年で進行した
  • 点眼薬はラタノプロストとグラアルファ
  • 手術はまだ受けていない
  • 点眼薬を替えながら、進行が止まるか経過観察中
  • 日常生活への支障はほとんどない
  • 右目だけでPC文字を見ると、分裂して見えることがある
約9年経っても、普通に日常生活を送れています。
ただし、進行は再び始まっており、安心しきれる状態ではありません。

緑内障を必要以上に怖がって、毎日を不安だけで過ごしたくはありません。

でも、「しばらく進行していないから大丈夫」と油断するのも違います。

怖がりすぎない。

油断もしない。

点眼と検査を続けながら、目だけでなく体全体に良さそうな生活を整える。

端的に言うと、今の自分はそんな向き合い方をしていきたいと思っています。

また視野検査や治療に変化があれば、患者本人の経過として記録していきます。

※この記事は緑内障患者本人の体験談であり、診断や治療を目的としたものではありません。眼圧の目標、点眼薬の選択、手術の必要性、見え方の変化は人によって異なります。症状や治療については眼科医へご相談ください。

参考資料

日本緑内障学会「緑内障診療ガイドライン第5版
日本眼科医会「よくわかる緑内障―診断と治療
PMDA「グラアルファ配合点眼液」一般向け情報

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